那覇―羽田線「ANAギャラクシーフライト」予約好調


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旅客機を使用したANAの貨物便=2012年、那覇空港

 全日本空輸(ANA)が18日から、那覇―羽田線で定期貨物便の旅客席(約150席)を使用して運航する「ANAギャラクシーフライト」の予約が好調だ。15日現在、那覇出発便は8月31日までの全39便中29便が、東京出発便も30便が満席となっている。

未明の到着に合わせ、ホテル16社とレンタカー業者1社と提携した商品も用意している。
 全日空沖縄支店によると、ギャラクシーフライトは就航期間中の約80%の座席が埋まっているという。同支店は「未明に沖縄に到着できるので、沖縄での滞在期間を有効に使えることに加え、通常便よりも安い割引運賃の設定などが影響した」と分析する。
 ギャラクシーフライトは貨物便を使用するため、全乗客の手荷物を受け入れてしまうと、貨物の搭載に制限が出てしまう。そのため、全日空では旅行会社に対して、手荷物を持たない乗客用の座席を販売。旅行代理店の阪急交通社では、手荷物を預けることができない分、通常の旅行商品よりも価格を抑えた「預け手荷物なしプラン」を販売している。
 ギャラクシーフライトの発着時間は、羽田発が午前0時で那覇到着が同2時半。那覇発が午前4時40分で羽田到着が同7時となる。那覇空港でのバスやモノレールなどの公共交通機関の運行時間外となるため、全日空グループでは、ホテル16社とレンタカー業者1社と提携し、未明の到着に合わせた「スーパーアーリーチェックインプラン」や「深夜便対応プラン」などの商品を用意して対応する。
 全日空は、ギャラクシーフライトの搭乗率や乗客の反応などを踏まえ、今後も、期間限定での深夜便の運航を検討していく方針だ。(佐々木健)