古都・浦添 まち歩き 浦添小4年生、地元で風景学習


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浦添グスクにあるようどれで、歴史ガイドの説明を聞く浦添小の4年生たち=14日、浦添市仲間

 【浦添】浦添小学校(銘苅健校長)で14日、浦添グスク周辺の今と昔を比べながらまち歩きする「風景学習」の授業が実施された。うらおそい歴史ガイド友の会や仲間自治会の案内で、小学4年の児童110人が学校周辺に残る“古都・浦添”の風景とその背景にある歴史を学んだ。

 風景学習は、風景を守り育ててきた地域の知恵を学ぶことで、子どもたちに景観保全の担い手としての意識を育むもの。県は「地域を屋根のない博物館として認定」する沖縄まちなみミュージアム事業を2013年度から展開しており、認定予定地の一つである市仲間地区にある浦添小を対象に、昨年に続いて授業を実施した。
 児童たちは「浦添グスク・仲間ムラ探検」と「尚寧王の道をゆく」の2コースに分かれて、浦添ようどれやグスク居住跡、安波茶橋や石畳道などの名所を訪ね歩いた。
 英祖王と尚寧王の墓であるようどれを案内した歴史ガイドの粟森弘政さんは「ようどれ近くに極楽寺というお寺があった。英祖王が禅鑑というお坊さんを招き、沖縄で初めて建てられた寺であり、浦添は仏教が沖縄に初めて入ってきたところだ」と解説した。