生き物探しに熱中 浦添・カーミージー


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目を凝らして海の生き物を探す親子=13日、浦添市港川のカーミージー

 【浦添】ことし4月に結成した「カーミージーの海で遊び隊」が13日、浦添市港川の自然海岸(通称・カーミージー)で海の生き物観察会を初開催した。親子連れなど約20人が参加し、透明度の高い豊かな海で生き物たちと触れ合った。

 同隊の浪岡光雄さんがガイドを務めた。生物観察のために岩をひっくり返す子どもたちに「岩は生き物のおうちだから、見せてもらった後は岩を元に戻すことが大事だよ」と優しく指導。
 子どもたちは海中をじっと見詰めて、生き物を探した。水面がゆらりと動くと「見つけた!」と声を上げてアピール。カニやエビ、貝などを次々に発見していた。
 平良日奈子さん(8)=那覇市=は、真っ黒なナマコを手に持ち「とってもかわいい」と笑顔を見せた。垣花威風さん(7)=同=は、黄金色に輝くシャコエビを発見。浪岡さんに「このエビはおいしいよ」と教えてもらうと、「おすし屋さんに持っていきたいな」とつぶやいた。
 浦添西海岸では、海岸道路の建設が進んでいる。観察会に参加した港川自治会の銘苅全郎区長は「浅瀬で藻が広がり、多様な生き物が息づく自然海岸は希少で沖縄の宝だ。多くの人に魅力を知ってもらい、貴重な海を残せるよう協力してもらいたい」と話した。