マレーシア航空機撃墜か 対空ミサイルとの報道


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【キエフ共同】インタファクス通信は17日、マレーシア航空のアムステルダム発クアラルンプール行き旅客機ボーイング777が同日、ウクライナ東部ドネツク近くのロシア国境付近で墜落したと伝えた。ウクライナ内務省高官は、乗員15人と乗客280人の全員が死亡したと述べた。

  墜落現場付近ではウクライナ政府軍と親ロシア派の戦闘が続いており、軍用機などが撃墜されている。ロシア通信によると、ウクライナ内相顧問はフェイスブックでマレーシア航空機は対空ミサイルシステム「ブク」で撃墜されたと明らかにした。同機は1万メートル上空を飛行中だったという。
 外務省によると、在マレーシアの日本大使館などが、日本人乗客の有無を確認している。
 ロシア通信などによると、ウクライナ軍やロシア航空当局者も墜落を確認した。ロイター通信によると、ロシア航空当局者は、旅客機がウクライナ東部で炎上しているのが見つかったと述べた。
 マレーシア航空は17日、アムステルダム発クアラルンプール行きの便と連絡が取れなくなっていることを明らかにした。ウクライナ上空で消息を絶ったという。
 インタファクス通信によると、ウクライナのポロシェンコ大統領は17日、マレーシア航空機が撃墜された可能性は排除できないとする一方、ウクライナ軍は関与していないと述べた。
 ウクライナ東部の親ロシア派組織「ドネツク人民共和国」当局者も「われわれは上空10キロを飛ぶ航空機を撃墜できる武器を持っていない」と述べ、撃墜を否定した。
(共同通信)