黒糖に金属片混入 波照間製糖が全量回収へ


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 波照間製糖(那覇市、西村憲社長)は18日、黒糖の製造工程で金属片が混入していたことを明らかにした。混入が疑われる自社商品約65トンを全量回収とし、業務用1511トンを購入したメーカー10社に自主回収を呼び掛けた。異物混入による黒糖商品の全量回収は県内で初めて。

 金属片は直径0・2ミリ、長さ150ミリの硬鋼線のスプリング部品3個。最終段階の仕上げ濃縮設備3台から脱落して黒糖に混入した。18日、県庁で会見した西村社長は「酸化・腐食による脱落が原因」と説明した。今のところ健康被害の報告はないという。
 回収対象は賞味期限が2016年1月25日から4月30日の小袋商品「波照間島産黒糖」と「波照間島産粉黒糖」の2種類。
 回収方法は、波照間製糖本社へ持参するか波照間工場への着払いによる郵送後、商品代金全額を払い戻す。同社は専門窓口を設けて対応する。