ピーチ那覇―石垣9月から廃線 機長不足、搭乗率低く


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 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪、井上慎一最高経営責任者=CEO)が、機長の不足などを理由に那覇―石垣線を廃止することが18日、分かった。1日1便で採算が厳しかったことも影響した。石垣市関係者からは、観光客の減少などを懸念する声が上がった。

 同路線については、国土交通省に6月30日付で9月以降の廃止を伝えた。
 担当者によると、搭乗率は目標の8割に届かず、7割程度で推移していた。ピーチは機長不足で7月から同路線の便数を減らし、8~10月は運休を発表していた。
 井上社長は「複数便を飛ばせる体制が整えば再開したい」と話した。
 ピーチは昨年9月、片道最安3290円(税込み)で同路線に就航した。航空大手を含め価格の低減競争が激化していたため、今回の廃止で今後の路線価格に影響する可能性もある。
 石垣市観光文化課の大嵩久美子課長は「運賃の低減で利用しやすくなっていたため、観光客数に影響が出ないか心配だ」と話した。同市観光交流協会の高嶺良晴会長は「ぜひまた再開してほしい」と期待した。