書を通し日中友好 豊平さんら福建で交流


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福建省の書法家5人と書で交流し、日中合作の作品を完成させた交流事業の様子を報告する豊平峰雲さん(中央)、宮里泰翠さん(右)、小杉紘南さん=17日、琉球新報社

 中国福建省にある福建・沖縄友好会館の沖縄県展示コーナーがこのほどリニューアルオープンした。県書作家協会木筆會会長の豊平峰雲さん(72)ら3人の書家が11日に同館を訪れ、同省を代表する書法家5人と交流を深めた。17日に琉球新報社を訪れた豊平さんは「芸術を通して一つになれると実感した。交流を続けたい」と報告した。

 福建・沖縄友好会館は1998年、福建省と県が共同出資で建設した。
 県展示コーナーのリニューアルに当たり、福建省人民政府外事弁公室と県商工労働部が書家交流事業を主催し、県からは下地明和商工労働部長ら22人が参加した。
 書家は豊平さんと副会長の宮里泰翠さん(74)、小杉紘南さん(70)の3人が参加。交流会では福建省の書法家5人がその場で描いた絵に、豊平さんらが即興で書を添え、“日中合作”の3作品を完成させた。展示会も開かれた。
 「中日永遠の友好と友情の花を咲かそう」と書を添えた豊平さんは「漢字圏は日本と中国だけ。書を通してもっと理解し合いたい」と語った。宮里さんは「文化面で国民同士の交流を深めれば、ぎくしゃくした関係も変えられる」と話し、小杉さんは「書道で分かり合える」と述べた。
英文へ→Fujian and Okinawan calligraphers have friendship and exchange