出演者、華やかに躍動 飯島バレエスクール発表会


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息の合った演技で観客を魅了する、飯島バレエスクールの第44回発表会=13日、浦添市てだこ大ホール

 飯島バレエスクール(飯島礼子代表)の第44回発表会が13日、浦添市てだこ大ホールであった。NPO沖縄ユースオーケストラの生演奏の下で、チャイコフスキー「くるみ割り人形」の全幕上演などがあった。

 クリスマスの夜に開かれたパーティーでクララ(吉田澄乃)は魔術師ドロッセルマイヤーから、くるみ割り人形をプレゼントされる。くるみ割り人形が王子に変身し、クララをお菓子の国へいざなう。お菓子たちの踊りを楽しんでいると、夢から覚める物語。
 舞台下で、沖縄ユースオーケストラの指揮者・上原謙が振るうタクトの下でトランペットなど、金管楽器の音色が会場を包む。それに応えるように、出演者も躍動感たっぷりに舞った。吉田は柔らかに跳ね、りりしい表情で踊る。冒頭のパーティーの場面では、鮮やかなドレスに身を包んだ出演者の舞は華やかさを増した。
 かわいらしいねずみに扮(ふん)した子どもたちが愛らしく、一生懸命踊る姿に、会場からは拍手や歓声が沸き起こった。
 第2幕では、各国の踊りを軽快なテンポで舞った。金平糖(小宮山真代)、王子(砂邊良晴)によるグラン・パ・ド・ドゥでは息の合った演技で観衆の目を引く。終盤、出演者全員で息の合った舞を披露し、幕を閉じた。