宮古島の海「青」が魅了 韓国ダイバー、15年間撮影続ける


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下地敏彦市長に本を贈呈する関係者ら=15日、宮古島市役所平良庁舎

 【宮古島】韓国のアマチュア水中写真家3人はこのほど、たびたびダイビングに訪れる宮古島の海をテーマにした写真集「BLUE宮古島」を自費出版で発刊した。宮古島市の図書館などで見ることができる。3人は「宮古島の海の素晴らしさを多くの人に伝えたい」と笑顔で語った。出版したのは金聖勳さん、張弼淳さん、申東河さんの3人。

 一面に広がるサンゴ礁、サンゴの間からひょっこり顔をのぞかせた小魚、太陽光が波に揺れ神秘的に差し込む洞穴-。3人が15年間かけて撮った写真のうち、厳選した45枚を掲載した。
 「宮古島は灼熱(しゃくねつ)の太陽と透明度抜群でエメラルドグリーンの海、豊かな地形と大小さまざまな生物が見られるのが魅力」と語る3人。「世界各地の水中世界を経験したが、宮古島の水中は独特で、ダイバーを魅了する。水中で見た美しい秘境とそこで生きている生物の物語の一部でも表現したかった。この本をきっかけに宮古島に関心を持って足を運んでもらえれば」と熱い思いを語った。
 3人は本を500部印刷。15日、宮古島市役所に下地敏彦市長を訪ね、10冊を贈呈した。
 下地市長は「生き生きとした写真ばかり。よほど海が好きじゃないと撮れない。韓国の人に宮古島を紹介するいいバイブルになってほしい」と期待した。