南西海運(那覇市、下地米蔵社長)は8月26日から、沖縄と台湾・高雄を結ぶ航路を新設する。既存の那覇―先島―台湾・基隆―中国・アモイ―基隆―那覇の航路を変更し、アモイから高雄を経由して那覇に戻る。
搭載能力が現在の就航船の2倍のコンテナ180個を積める新造船を充てる。
南西海運は2012年8月に、20年以上ぶりの台湾航路として基隆路線を就航した。取り扱い荷物の増加を受けて14年に入って、それまでの2週間に1便から毎週1便に増便した。新造船の導入で積載貨物量が増えるのに合わせて高雄航路を始める。
現在就航の「せつ丸」は国際基準のトン数が約1400トン、搭載能力はコンテナ98本。新造船は同基準で3389トンで、搭載能力は180個と倍増する。旧「せつ丸」は国内航路の不定期船として活用する。新造船は8月21日に引き渡され、25日にお披露目式を開き26日の初就航に備える。
高雄は東南アジアからの航路が集積するハブ(拠点)港で、南西海運は「台湾以外の東南アジアや中国大陸の荷物を高雄で集約して、沖縄に持って行く」と話した。12年の台湾航路再開以降、食料品のほかさまざまな原料を取り扱ってきた。