大宜味の水が中国へ ブルーオーシャンズ、毎月12トン


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中国杭州市に向けて出荷される大宜味長寿水=30日、大宜味村塩屋

 【大宜味】大宜味村で取水した天然水「大宜味長寿水」を製造・販売するブルーオーシャンズ(同村、中田裕久社長)は30日、ペットボトル入り飲料水など約12トンを中国向けに出荷した。大宜味産天然水の海外輸出は初めて。

今後も毎月同量程度の出荷を予定している。
 今回の出荷は、320ミリリットル入りペットボトル3万3600本、10リットル入り水栓付きバッグ50箱、20リットル入り水栓付きバッグ50箱。総額約200万円。出荷先は中国杭州市でLED照明器具製造を手掛ける中企実業有限公司。地元の富裕層向けに販売される予定だという。
 同社は昨年6月に同村塩屋の埋め立て地「結の浜」にある村企業支援賃貸工場に入居した。大宜味の天然水を利用し、320ミリリットル入りペットボトル飲料水などを製造・販売している。
 ブルーオーシャンズはサンゴ礁が隆起してできた「塩屋富士」からの湧き水を工場に引き込み、ミネラル分豊富な天然水をろ過、殺菌し、環境配慮型の軽量ペットボトルに詰めて「大宜味長寿水」として販売している。
 中田社長は「安心、安全を売りに長寿のブランドを浸透させたい」とさらなる国内外への販路拡大に抱負を述べた。山城均大宜味村企画観光課長は「長寿水、大宜味村の名前がPRできたらいいと思う」と期待した。