宮古の映画館存続 よしもと命名権きょうオープン


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「よしもと南の島パニパニシネマ」開館をPRする下地昌伸館長(中央)とよしもとエンタテインメント沖縄の和泉かな副社長(左)、芸人の宮川たま子さん=7月28日、宮古島市内

 【宮古島】存続が危ぶまれていた日本最南端で宮古地域唯一の映画館「シネマパニック宮古島」の事業継続が決まった。市民らの寄付約400万円に加え、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが同館の命名権を300万円で取得。計700万円でデジタル対応機材を導入した上で「よしもと南の島パニパニシネマ」と改め、2日にプレオープンする。

 下地昌伸館長は「市民がこの映画館を大切に思っていることを強く感じた。皆さまに愛してもらえるよう努めていきたい」と意気込んだ。
 同館では上映機材のデジタル化に必要な経費が確保できないとして3月から休館していた。また映画館存続を目指し、昨年11月から市民らを対象に募金を行っていた。
 よしもと側は命名権獲得とともに、宮古島での同社映画の上映や沖縄国際映画祭の先島諸島でのプロモーション展開、お笑いコンテンツ配信などを行いたい考えだ。営業権は引き続き「シネマパニック」が持つ。
 よしもとエンタテインメント沖縄の和泉かな副社長は「市民と吉本が力を合わせて再建につなげた。愛される映画館を一緒につくりたい」と話した。同館ではプレオープンの2日から、国際映画祭で上映された11作品を上映する。問い合わせは(電話)0980(75)3215。