マーラン船復活 戦後初、「希進丸」と命名


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半世紀ぶりに復元されたマーラン船と歓迎する地域関係者ら=7月31日、うるま市の平安座公民館

 【平安座島=うるま】「サリバーヤーイ」「ハーイヤ」。戦後初めて復元された木造船「マーラン船」が7月31日、うるま市の平安座公民館で公開された。台風12号の影響で海上でのお披露目はかなわなかったが、公民館前での式典には多くの区民らが駆け付けた。

ドラの音とウミンチュの盛んな掛け声が響く中、約50年ぶりのマーラン船のお目見えに、人々はカチャーシーを踊って喜んだ。
 復元させたのは市与那城平安座の「越来造船」の越来治喜さん(60)と長男の勇喜さん(32)ら3人の弟子。式典では、島袋俊夫市長から感謝状が贈呈された。船の名前には市立彩橋中2年の伊波龍希さんが考案した「希進丸」の名が付けられた。伊波さんは「希望に向かって進む船であってほしいと付けた」と話した。
 市は16、17の両日に乗船体験を行う予定。その後は一般公開される。島袋市長は「展示公開などを通して、社会、郷土教育などに活用していきたい」と話した。
英文へ→Traditional wooden sailboat Maransen revived on Henza Island