瀬名波氏、名桜大名誉学長に 開学から運営に貢献


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比嘉良雄理事長(中央)、山里勝己学長(右)から名誉学長の称号記を受け取る瀬名波栄喜氏=1日午後、名護市為又の名桜大

 【名護】名桜大は1日、前学長の瀬名波栄喜氏(85)に名誉学長の称号を授与した。同日、名護市為又の同大で授与式が行われた。同大によると、名誉学長の称号は初代学長の東江康治氏に次いで2人目という。国際学群の前教授のキャロライン・レイサム氏(65)には名誉教授の称号が与えられた。

 瀬名波学長は創立理事として開学から名桜大運営に携わり、教授、副学長を経て2006年に学長に就任した。10年の公立大学移行など、一連の施策で成果を収めた。
 瀬名波氏は授与式で「定員割れという氷河期があったからこそ、全ての力を公立大学法人化に結集できた」と振り返り「名桜大のより一層の発展を願っている。私の心は一生名桜大と共にある」と語った。
 比嘉良雄理事長は「大学を取り巻く環境は厳しいが、学校の発展のためにさらなる支援をお願いしたい。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。山里勝己学長は瀬名波氏の業績を「公立大学法人化など、まさに名桜大の中興の祖と言える」とたたえた。
 レイサム教授は「インドネシアやアメリカなどでも教えたが、名桜大が一番長く私にとって特別な学校だった」と話した。