スカイマーク、成田撤退へ 那覇含む3路線


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 国内航空3位スカイマークが成田空港から撤退する方向で検討していることが6日、分かった。成田空港を発着する便は、札幌(新千歳)、米子、那覇を結んで1日計6往復しているが、10月末にも運航を休止する可能性がある。成田空港内の事務所の閉鎖も検討している。

 スカイマークは成田空港を拠点に国際線に本格参入する計画を立てていたが、全面的な見直しを迫られる。羽田に経営資源を集め、経営の立て直しを目指す。
 7月31日に発表した2014年4~6月期決算(単体)に、監査意見を反映して事業継続に「重要な疑義」があると付記、不採算路線の見直しを進めるとしていた。成田発着便の6月の搭乗率は、成田―札幌が67・9%、成田―米子は28・1%、成田―那覇も64・5%といずれも伸び悩んでいた。
 県観光政策課の村山剛課長は「経営戦略上の判断はやむを得ないが、沖縄観光が右肩上がりで好調に推移する中、那覇便が運航休止となれば残念だ。運航の継続に期待したい」と話した。