言葉や琉舞 学びたい 金武町、移住者子弟6人が研修


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金武町での研修に意欲を燃やす研修生たち=1日、金武町役場

 【金武】金武町出身の海外移住者の子孫らを研修生として受け入れる「2014年度金武町海外移住者子弟等研修生受け入れ事業」の開講式と激励会が1日、町役場で開かれた。5カ国6人の研修生が11月中旬まで滞在し、日本語や琉舞、三線などの文化を学ぶ。

 事業は1996年度に始まり、ことしで19年目となる。これまでに62人を受け入れてきた。
 14年度の研修生は喜久山愛理さん(20)=ボリビア、與那城カオリさん(19)=アルゼンチン、比嘉・デアルメイダ・カールメン・チヨコさん(22)=ブラジル、新里・イゲ・アルド・ヒデハルさん(20)=ペルー、ガゴーラ・セラ・アン・美喜さん(21)=アメリカ、イゲ・クリストファー・キキ・ジョーダンさん(23)=アメリカ=の6人。
 比嘉さんは「ハイタイ。金武に来られてとてもうれしい。文化をたくさん学んで、ブラジルに戻ったら家族や友達にいろいろなことを伝えられるようになりたい」と意欲を語った。
 與那城さんは「子どものころ、沖縄舞踊と三線を習っていた。特に舞踊を学びたい」と笑顔で語った。
 仲間一町長は「各国で3世、4世に世代交代が進んでいるが、事業を通して金武町と各国の絆がいつまでも続くようにしたい。研修生の皆さんには、帰国時には各国との懸け橋となることを期待している」と話した。
英文へ→Six children of emigrants learning Okinawan language and Ryukyuan dance in Kin Town