伊計島の黄金イモ、人気上昇 流通大手に週200キロ


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収穫した黄金イモをアピールする上田淳子さん=2日、うるま市の伊計島

 【うるま】うるま市の伊計島の特産品ともなっている黄金イモの人気が急上昇している。栽培農家の上田清さん、淳子さんの農地では、大手スーパーへ毎週200キロ超を出荷する契約が成立し、連日植え付けにいそしんでいる。

 年間を通して収穫が可能な黄金イモは、台農16号という品種。旧与那城町長の山根勉さんが、島おこしの一環で県外視察から持ち帰って生産振興を図ったという。
 ねっとりとした甘みが人気の一つの要因で、加工のしやすさからデザートなどの素材としても採用されている。
 上田さん夫妻はことしに入り、イオングループに出荷する契約を締結した。安定供給の面から清さんは連日、畑の植え付け作業に汗を流す。
 一方で個人の買い付けも増えて需要は拡大し、生産に追われているという。
 2日に開幕した伊計島でのイチハナリアートプロジェクトで「おばぁ喫茶」を出店した淳子さんは「食育の勉強も進めていて、この黄金イモを生かしていきたい。スーパーとの契約もできて、生産農家としてとてもうれしい」と話した。