さがり花納涼祭り 宜野座 香りと音楽堪能


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 【宜野座】サガリバナと音楽を楽しむ「第5回さがり花納涼祭り」(同実行委員会)が2日、宜野座村農村公園で開かれた。参加者は、暗闇にライトアップされた20本のサガリバナの甘い香りが漂う会場で、ジャズやハワイアンなどの音楽を堪能した。

祭りを企画したのは、実行委員長の照屋忠利さん(60)を中心にした村内の有志6人。以前、村漢那の川沿いにたくさんのサガリバナが咲いていたと聞いたことが祭り開催のきっかけとなった。
 照屋さんらは、ダム建設で別の場所に移植されたという川沿いのサガリバナを探した。8年前、漢那ダム近くの土地に植えられていたサガリバナを所有者から譲り受け、農村公園に植え始めた。
 祭りを始めたのは5年前。最初は村内の関係者が集う小さな祭りだった。今回から初めて村観光推進協議会などが協力し、村内外からアーティストやダンサーを呼んで開催した。
 現在農村公園には80本のサガリバナが植えられている。
 照屋さんは「宜野座でも花の祭りを開きたくて始めた。今後は全県的な祭りとして広げていきたい」と話した。
 宜野座保育所で保育士を務める浜比嘉聡子さんはママ友や保育所のメンバーと共に参加した。浜比嘉さんは「和気あいあいとした感じがして楽しい」と盛り上がった。

ライトアップされ、あでやかな雰囲気を醸し出しているサガリバナ=2日、宜野座村の農村公園
ステージではジャズやハワイアンなどの音楽が披露され盛り上がった=2日、宜野座村の農村公園