中部圏に海運拠点 中城湾港に貨物船入港


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中城湾港に初入港し、一般公開された共同組海運のフェリー型貨物船「きょらむん」=15日午前10時

 【沖縄】共同組海運(鹿児島市)が保有するフェリー型貨物船の「きょらむん」(2899トン)が15日、中城湾港に入港し、一般公開された。那覇に集中する海運拠点を中部圏にも設定し、物流の効率化を図るのが目的。沖縄市の物流コンサルタントが企画した。中城湾港への同貨物船の入港は初めてで、定期就航で荷役作業のコスト減につながると期待される。

 きょらむんは、載荷重量が1899トン、鹿児島を出発し、名瀬、徳之島、和泊、与論が航路。今回は中城湾港に試験入港した。船の構造はRORO船と呼ばれ、トレーラーなどの車両を収納する甲板を持つ。昨年建造された最新鋭船で主要貨物はトラック、シャシー、普通車、建設用機械、コンテナ、危険物などに対応する。
 船のLCC(ローコストキャリア)を掲げる共同組海運の岩木俊夫CEOは「10フィートコンテナなら210個対応できる。車両や生鮮食品など、島にとって利便性が上がる役に立てれば」と話した。