移住地と沖縄 交流を ボリビアの県系若者が未来会議


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南米ボリビアの県系人移住地の将来について語り合う若者ら=15日(日本時間16日)、コロニア・オキナワ

 【ボリビア=梅田正覚】世界若者ウチナーンチュ連合会(玉元三奈美代表)は15日(日本時間16日)、南米ボリビアの県系人移住地コロニア・オキナワで「青年未来会議」を開いた。現地と沖縄から訪問している10~20代の若者が集い、移住地の将来について語り合った。将来にわたって日本語を習得することや現地と沖縄の人的交流制度を拡大する必要性が提言された。提言は17日(同18日)のボリビア移住60周年記念式典後の祝賀会で「未来宣言」として発表される。

 会議では日本語でさまざまなテーマを議論した。「オキナワがなぜ沖縄とつながる必要があるのか」のテーマでは、ボリビア側から「刺激をもらえる」「自分たちのルーツを知ることができる」などと声が上がった。一方、沖縄側からは「昔の沖縄が残っていて感動した。つながる必要がある」と意見が出た。
 会議終盤には「日本語」「ボリビアと沖縄の交流」「移住地の横のつながり」の三つのテーマで意見交換。「沖縄の若者と協力してイベントをする」「沖縄への団体研修制度を設けてほしい」などの意見が出た。
 県系2世の山城興蔵さん(25)は「これから移住地や沖縄、他国の県系人の若者が一つとなって、ウチナーネットワークを広げていきたい」と話した。
 県の事業で移住地を訪問している大学生の田本彩華さん(21)は「移住地のことを沖縄に帰って周囲に伝えたい」と意気込んだ。