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敬意が魅力引き出す 篠山さん 撮影秘話、心構え披露


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撮影秘話を盛り込みながら「写真力」について語る篠山紀信さん=16日、那覇市の県立博物館・美術館

写真家・篠山紀信さんの特別講演会「写真力とは」が16日、那覇市の県立博物館・美術館で開催された。篠山さんは「被写体をリスペクトすることで気持ちが通じ合い、その人の本質的な魅力が伝わる写真になる」とポートレート撮影時の心構えなどを話した。
講演会は、開催中の「篠山紀信展 写真力」(主催・琉球新報社、沖縄テレビなど)の一環。

篠山さんは、勝新太郎や山口百恵などを撮影した際の撮影秘話をユーモアたっぷりに話し、約200人の聴衆を引き付けた。
50年以上にわたり、その時代を象徴する人物を撮影してきたことについて「時代と並走しながら撮ってきた」と振り返り、「時代が生んだ人や物事に関心を持ち、どう撮ろうかと考えるにはエネルギーが必要」と意欲を語った。
写真展を観覧後、講演を聞いた浦添工業高校写真部の宮城伶果さん(17)は「写真の迫力がすごかった。人物を撮る際の気持ちの持ち方がとても参考になった」と話した。真和志高校写真部の池原亜希乃さん(17)と伊佐結友花さん(17)は「3台のカメラを使い1枚の作品を仕上げるなどユニークな撮影方法を知ることができて良かった」と声をそろえた。