こいだ 伊江島1周35キロ 川平区の小中生、サバニで4時間45分


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ゴールを目指し懸命にかいをこぐ川平区の児童生徒=12日、伊江島沖

 【伊江】海の厳しさや偉大さを肌で感じ、仲間や地域の大人と世代間交流を図ろうと、伊江村川平区(金城雅人区長)は11日、沖縄伝統の小舟「サバニ」で島を1周する航海に挑戦した。周囲約35キロを4時間45分かけて1周し、航海達成を喜んだ。

 この日は天気にも恵まれ波も穏やか。朝6時、西小の児童や伊江中の生徒ら約60人が出発地点の具志漁港に集合し「タチンジャナシ宮」で航海安全を祈願した。
 小学4年生以下の児童と保護者は港内で親子ハーリーを体験。1周航海には5年生から中学3年生まで35人が参加、1隻のサバニに11人の子どもが乗り込み、30分ごとに並走する漁船で待機する子と交代しながらゴールを目指した。
 ゴール後、子どもたちは達成感の表情に満ちあふれていた。昼食時は保護者が用意したカレーや魚汁に舌鼓を打ち、疲れを吹き飛ばした。
 同区生徒会長の並里朱莉さん(伊江中3年)は「全員で協力し達成できてうれしかった。島の裏側を見る貴重な体験もできて思い出になった」と笑顔を見せた。
(金城幸人通信員)