「いじめゼロ」へ行動を うるま市の中学生、予防策考える


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いじめの怖さについて認識を共有し、いじめが起こらない学校の環境や人間関係について話し合った市中学生フォーラム=4日、うるま市勝連のきむたかホール

 【うるま】第10回うるま市中学生フォーラム(市教育委員会主催)が4日、うるま市勝連のきむたかホールで開かれた。市内の中学校の生徒会役員が集まるフォーラムで、今年は初めて統一テーマを設け、いじめについて話し合った。

 中学生らは、いじめが起こる構造や人間関係について考察を深めたり、実際に校内のいじめについて行った実態調査や予防策を聞いたアンケート結果を発表したりした。
 フォーラムには市内の中学校10校から参加した。与勝第二中学校の生徒らは、いじめを「止める怖さ」や「標的になる怖さ」を等身大の実感として発表した。彩橋中学校の生徒らは、いじめを傍観する立場、加担する立場などがあると指摘し、自らの立場や行動を問い掛けた。参加した生徒ら全員が各校で2学期以降に取り組む予防策などを考えた。
 市教委の新垣和哉指導主事は「生徒たちは、いじめはどこの学校でも起こり得ると認識している。フォーラムをいじめをゼロにする努力のスタートにして、継続した取り組みで成果を出したい」と話した。