頂点目指し練習に熱 コザ高吹奏楽部、九州コンクール出場


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九州大会出場の推薦状などを持ち、全国を目指すコザ高校吹奏楽部の左から金城敦子教諭、仲本ほのかさん、久高聖奈さん、仲田洋一校長=13日、コザ高校

 【沖縄】音楽の街、沖縄市でコザ高校(仲田洋一校長)が、児童生徒の吹奏楽の頂点校として注目を集めている。県内でのコンクール制覇はもとより、九州・沖縄地区でも常に頂点をうかがい、全国でも上位に食い込む活躍が顕著だ。ことしも大分県での24日の第59回九州吹奏楽コンクールを控え、練習にも熱が入る。

 コザ高の吹奏楽部は、100人を超える部員を擁する。担当の金城敦子教諭によれば「沖縄市では、美里小や美里中、山内中など吹奏楽部の活躍は目覚ましく、その生徒たちがコザ高に入学するため、レベルの高い層が厚い」と説明した。各種コンクールへの出場メンバーも厳しい選抜を経て決定されるという。
 コザ高吹奏楽部の部長、久高聖奈さんも、吹奏楽は小学生から始めた。「中学生からは演奏技術を上げることに楽しみを感じた。憧れのような先輩がいて、そこについていけたと実感できた時にうれしく感じる」と話す。
 副部長の仲本ほのかさんは入学後、友人に勧められ吹奏楽部に入部した。小学校時に経験があったことから、すんなり部活動になじめた。高校での部活動が「充実して楽しい」と言い、将来も児童厚生委員などを通じて「音楽の楽しさを伝えていきたい」と話す。
 九州大会の常連出場校はほとんどが吹奏楽に力を入れる私立高が多いという。仲田校長や金城教諭は「施設や、持つ楽器も格段の違い。その中にあって公立高のコザ高は生徒の力で勝ち抜いてきている」と言う。
 夏休み期間中も連日の練習で九州大会頂点を目指す。