「無料給食、見通しは」 浦添市・子ども議会


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浦添市内の中学生30人が一般質問に立ち、執行部と討議を繰り広げた第3回てだこ子ども議会=14日、浦添市議会本会議場

 【浦添】浦添市内の中学生30人が地域や学校の課題を持ち寄り、浦添のまちづくりと将来を討議する第3回「てだこ子ども議会」が14日、市議会本会議場で開かれた。市西海岸の自然海岸を残してほしいという環境施策や、松本哲治市長の選挙公約である学校給食費無料化の見通しなど、本職顔負けの鋭い質問に執行部も真剣に答弁した。

 てだこ子ども議会は浦添青年会議所が主催し、2008年、12年に続き3回目の開催。執行部は松本市長はじめ全部局長が出席した。
 一般質問に立った久々宮(くぐみや)ゆいさん(浦添中2年)は市が特産品として生産に力を入れる「桑」について「イベントでアピールしたり、ゆるキャラをつくったりしてはどうか」と認知度の課題を指摘。比嘉さつき市民部長は「生産量が増加してスーパーとの取引も始まっているが、もっと効果的にPRする必要がある」と宣伝方法を検討していく考えを答弁した。
 平山桃代さん(浦西中2年)は「ことしのてだこまつりの花火の予算がカットされたと聞いた。今後、イベントの削減は増えていくのか」と質問。松本市長は「厳しい財政状況を反映し、てだこまつりで市の予算は例年より300万円少なかった。だが多大な寄付で例年同様に開催できた。行政任せではなく、市民や事業所とともに知恵を出すことで、浦添らしい手作りのイベントができる」と理解を求めた。
 議長の大役を果たした宇根壮一郎君(浦西中2年)は「傍聴するだけなく、壇上に上がるという普段はできない体験ができた。みんなの質問は自分には思いつかない内容が多くて感心した」と笑顔で振り返った。