ジャパンハートに沖縄平和賞 東南アジアで医療活動


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 県は20日、アジア太平洋地域の平和・非暴力に貢献した個人・団体を表彰する沖縄平和賞の第7回受賞者をNPO法人ジャパンハート(東京都、吉岡秀人理事長)に決定したと発表した。

 ジャパンハートは「医療の届かないところに医療を届けること」を基本理念に、2004年に国際医療ボランティア組織として設立された。貧困や医師不足にあえぐミャンマーやカンボジアなどに医師やボランティアを派遣し、無償で医療活動をするほか、現地の医療者育成にも取り組んでいる。
 国内では東日本大震災の被災地支援や医療者不足が深刻な離島・へき地への医療者派遣などに取り組んでいる。県内では久米島病院に08年6月から10年10月まで、看護師を延べ12人派遣した。
 平和賞選考委員会(小宮山宏委員長)は「ジャパンハートが活動を通して築いてきた国内外の人々との絆は将来にわたり続くものであり、沖縄の持つ歴史的、文化的特殊性などを反映し恒久平和の創造に貢献する」と評価した。
 授賞式は10月10日午後2時から名護市の万国津梁館サミットホールで行われる。【琉球新報電子版】