ソーラーカー 時速91キロ超 篠塚さん、世界一


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ソーラーカー世界最速記録を塗り替える時速91.332キロ達成を喜ぶメンバーら=20日、宮古島市の下地島空港

 【宮古島】自動車のダカール・ラリーで1997年に日本人として初めて総合優勝した篠塚建次郎さん(65)のチームが20日、宮古島市の下地島空港で滑走路と誘導路をソーラーカーで走り、ギネス世界最速記録を更新する時速91・332キロを達成した。

22日にもギネス認定員が来島し、ギネス記録として認定される見込みだ。
 これまでのギネス記録はオーストラリアのチームが2011年に出した88・738キロ。篠塚さんらチームは約2・5キロ上回った。
 世界記録は、滑走路と平行する誘導路に設置された500メートル区間の通過時間を基に、往復で測定する。
 午後0時15分すぎから始まった走行で、篠塚さんが乗ったソーラーカーはぐんぐん加速。雲がかかると伸び悩む場面もあったが、日光が直接差すと好タイムをマーク。追い風方向で110・17キロ、向かい風方向で77・99キロを記録した。最後はタイヤがバーストし、この日の挑戦を終えた。篠塚さんは「雲が多く、風も強いなどマイナス要素もありドキドキしながら走った。世界記録を達成し、ほっとした。ソーラーの力があらためて証明された。宮古島の太陽と市役所をはじめ、多くの関係者の協力のおかげだ」と笑顔で語った。
 篠塚さんは22日来島するギネス認定員の前で再び自身の記録更新に挑戦する。「きょう世界記録を出し、とてもいい気分で走れる」と決意を新たにした。