疎開学童や一般疎開の人たちを乗せた「対馬丸」が米潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没してから70年になる22日、那覇市若狭の小桜の塔で慰霊祭(対馬丸記念会主催)が行われた。生存者や遺族など約450人が参加。犠牲になった人たちの冥福を祈った。
対馬丸記念会の高良政勝理事長は追悼のあいさつで、教員研修会や映画で対馬丸撃沈の記憶を継承する試みがあることに触れ、「対馬丸の認知度は徐々に高くなっている。私たちはこれを力とし対馬丸記念館をより充実させたい」と述べた。犠牲になった学童が当時在籍していた小学校の児童らでつくるつしま丸児童合唱団が「小桜の塔のうた」などを合唱し、平和を願った。
【琉球新報電子版】