海底ケーブルで大容量通信 日本HP、宜野座に検証センター


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HP沖縄センター設立について会見する古森茂幹副社長(左から3人目)ら=22日、県庁記者会見室

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、東京、ジム・メリット社長)は今月から東京都江東区の本社内に設置している「HPソリューションセンター」のサテライトセンターとして、宜野座村松田のITオペレーションパークに「HP沖縄検証センター」を開設している。

センターの管理・運営は情報通信サービスの沖縄クロス・ヘッド(那覇市、渡嘉敷唯昭社長)が担当する。
 首都圏と沖縄を結ぶ海底光ケーブルを使用することで、距離の離れたセンター間で高速、大容量のネットワークを使った実証実験が可能となる。日本HPは今後、沖縄―香港間の海底光ケーブルを使用し、東南アジアのHP検証センターと連携した検証を開始する予定。
 日本HPの古森茂幹副社長が22日、仲井真弘多知事を訪問し、検証センター開設を報告した。同日、県庁で開かれた記者会見で、古森副社長は「県が推進する『おきなわSmart Hub構想』とHPの戦略が合致し、検証センターを設立した。アジアのハブとなる沖縄のセンターを活用し、検証センターを発展させていきたい」と抱負を述べた。同社では、年間約500件の検証作業を行っており、順次、沖縄のセンターでの検証を増やしていく。
 県は国際海底ケーブルを利用した情報通信関連企業の誘致を進めており、2015年度には首都圏と沖縄、香港、シンガポールを結ぶ通信回線の20年間の長期使用権を購入する。