環境を考える学校 慶良間に設立提案 アジアユース研修閉会


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19日間、本島や離島で水問題や環境、沖縄の歴史文化を学び閉会式に挑んだ参加者ら=22日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 アジア13カ国と日本国内から55人が沖縄に集い、環境問題を学び、考えるアジアユース人材育成プログラムが22日、閉会した。

19日間の成果を宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで発表した。世界各国の子どもたちが自然を体験しながら環境問題を考える「エネルギースクール」を慶良間諸島に設立するビジネスアイデアを発表した。
 参加者らは4~19日間、県内各地で環境政策や技術、沖縄の歴史文化を学んだ。渡嘉敷島では自然を体感し、社会問題解決のためのソーシャルビジネスを学び、伊江島では民泊を体験し、古民家から沖縄の伝統的な暮らしを学んだ。閉会式で参加者らは「英語をうまく話せず、上手に意見が言えなかった」「自分のグループの議論の結論に納得できなかったが、発表を成功させるために精いっぱいやると決めた」と話し、国が違う仲間と互いに理解し合うために葛藤した体験などを涙ながらに振り返った。
 垣花南美子さん(17)=向陽高2年=は「自分なりに人とのコミュニケーションの仕方を学べた」と達成感を語った。