ANAギャラクシーフライト好調 夏休み予約満杯


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沖止めされた飛行機の前で記念撮影をする乗客ら=16日午後11時50分ごろ、羽田空港

 全日本空輸(ANA)が7月18日から8月31日までの夏休み期間限定で運航している「ANAギャラクシーフライト」が好調だ。那覇発は午前2時半、羽田発は午前0時と深夜早朝の時間帯にもかかわらず、最安値で片道9700円ということもあり、予約でほとんど埋まっている状況が続いている。

 ANAは那覇空港を中継拠点(ハブ)とする国際航空貨物事業を展開しており、貨物便就航都市は海外8地点、国内4地点の計12地点。羽田便以外は全て貨物専用機(フレーター)で運航しているが、羽田空港では日中の時間帯にフレーターの運航に制限がかかっているため、旅客機の貨物室を利用した貨物輸送(ベリー便)を行っている。
 この貨物便の旅客室を利用したのが「ANAギャラクシーフライト」だ。ギャラクシーフライトは貨物輸送が前提のため、荷物を預けられる乗客数が150席程度となるほか、ペットの搭乗ができないなどの制限もある。
 ANAは「ジャンボジェット」の愛称で親しまれた747型機をことし春に退役させたため、夏休み期間中の沖縄線での供給座席数が昨年に比べ、少なくなっていた。同社は7月18日から通常10往復の沖縄―羽田線を12往復に増便。うち1往復を貨物便を利用した「ギャラクシーフライト」として運航を開始し、例年並みの輸送客数を目指す。
 深夜運航ということもあり人気アニメ「銀河鉄道999」になぞらえて羽田発の便名に999、那覇発に1000便の番号を与え、「ANAギャラクシーフライト」と名付けた。