米でF15墜落 昨年墜落の嘉手納機同型


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米国防総省は27日、米バージニア州の山岳地帯で同日朝(日本時間同日夜)、マサチューセッツ州のバーンズ州空軍基地所属第104戦闘航空団131戦闘飛行隊のF15C戦闘機が墜落したと発表した。

F15Cは米軍嘉手納基地にも配備されており、嘉手納所属機も昨年5月、本島東側の海上に墜落する事故を起こしている。
 米主要メディアによると27日夜現在、パイロットが行方不明となっており、捜索が続いている。事故は通常訓練の最中に発生した。原因は不明だが、墜落の数分前にパイロットから緊急信号が管制に発信されたという。
 米国内では2008年にミズーリ州上空を飛行中のF15Cが二つに割れる事故が起き、米国防総省は数百機を飛行停止とした。11年3月には改良型で2人乗りのF15Eがリビアで墜落し、12年3月には同型機が南西アジア地域(国は非公表)で墜落している。
 県内では13年5月に米軍嘉手納基地に所属するF15Cが本島東側の海上に墜落する事故が発生した。空軍は事故原因の究明を待たずに事故2日後に飛行を再開させ、批判を浴びた。
 さらにことし3月には操縦席を覆う重さ100キロ余りの風防ガラス、5月にはエンジン部品を落下させるなどの事故が相次いでいる。
 県の又吉進知事公室長は「米国での墜落事故だが、同機種が県内に配備されており県民が神経をとがらせる極めて深刻な問題だ。米軍はとにかく徹底した安全対策を取ってほしい」と述べた。