那覇市長選、翁長政俊氏を擁立 自民県連、本人は固辞


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
翁長 政俊氏

 自民党県連の那覇市長選候補者選考委員会(委員長・国場幸之助衆院議員)は24日の会合で、11月の県知事選と同日選となる見通しの市長選に県議会副議長の翁長政俊県連副会長(65)を擁立することを全会一致で決めた。

ただ翁長氏は「選考委に辞退すると伝えた」と語り、自身は選考対象外だとの認識を示した。市議らから十分な支援を受けられないと判断しているとみられる。
 選考委は翁長氏ら5人の中から人選を進めていた。国場氏は会合後の記者会見で「自公体制の構築が可能で、知事選との相乗効果が見込まれる」と翁長氏への決定理由を説明。「政治経験も豊富で、沖縄の難しい政治状況の中で高い見識を示してきた」と評価した。
 一方、翁長氏は23日に那覇市議団と面会し、意見交換したが、一部市議が西銘順志郎氏支持を強く訴えたため、国場氏に同日「(選考対象から)降りても構わない」との意向を示したという。
 翁長氏の固辞姿勢を受け、県連は24日夜に緊急役員会を開いて対応を協議し翁長氏の説得を続けていくことを確認した。