那覇市長選 翁長政俊氏「出馬せず」 自民党本部に伝達


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 11月16日の県知事選と同日選となる見通しの那覇市長選で、自民党県連の擁立決定を辞退する考えを示している県議会副議長の翁長政俊県連副会長(65)が、自民党本部や公明党関係者に不出馬の意向を伝えていたことが25日までに関係者の話で分かった。

県連は翁長氏が出馬を固辞する理由などを引き続き確認するとして、翁長氏の辞退を受け入れるか否かの判断は先送りにした。
 翁長氏は25日、県連の市長選候補者選考委員長の国場幸之助衆院議員や副委員長の具志孝助県議らと会い、辞退の意思をあらためて伝えた。
 会談後、翁長氏は記者団に「(最終選考前に)選考対象から降りると委員長に伝えていた。市長選に出る環境が整っていないということで今回は辞退したい。今日をもってこの話は終わりたい」と語り、不出馬の意思を強調した。
 一方、県連は25日に再度選考委を開き、今後の方針を確認した。国場氏は記者団に「選考過程で意見を聞いた皆さんに現時点で説明できない。翁長氏の真意をもう少し把握しなければ次の段階に進めない」と述べた。