辺野古埋め立て「ばかな行為」 米海洋学者が批判


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辺野古の海は絶対に守ると話すミュージックさん=25日午前11時半ごろ、名護市の大浦湾

 米国のハーバード大学教授などを務めた海洋学者で、サンゴ礁を研究するキャサリン・ミュージックさん(66)が25日、名護市辺野古沖の大浦湾を訪れ、ハマサンゴやアオサンゴの群集するポイントに潜り、視察した。「まだ大丈夫。美しい」と笑みを浮かべ「世界中で(美しい海が)失われている。辺野古の海は絶対に守る。私は諦めない」と話した。

 ミュージックさんはこれまでプエルトリコの海やグレートバリアリーフ(オーストラリア)など世界各地の海に潜り、サンゴ礁の調査をしてきた。米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古海域の埋め立てについて「恐ろしい行為。ばかなこと」と批判する。
 「辺野古の海には千種を超える魚がいる。サンゴも400種以上が生きている。新種もまだいるはずだ。こんなにも美しく、貴重な海は世界中どこにも残っていない」と指摘し「軍事基地ではなく、海洋公園にするべきだ。世界中の人に辺野古の海の美しさを知ってもらいたい。そうすればきっと、ばかな行為(新基地建設)は止められる」と語った。