県内外から見学「今止めないと」 運動激励、差し入れも


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辺野古の現状の説明を聞く県女性団体連絡協議会のメンバー=28日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古で28日、座り込みのテント村には、辺野古の現場を見に来たり、差し入れをする人たちの姿があった。

 報道で基地建設反対運動の様子を見ている新城啓重さん(78)=中城村=は「反対運動に参加できないが、少しだけど運動への感謝の気持ち」とお茶を2ケース差し入れした。
 昼前には、テント村の市民らが希望者を船に乗せて、辺野古の海中写真を撮るカメラマンの牧志治さん(64)=沖縄市=が豊かな辺野古の現状を伝えた。牧志さんは「基地が造られると、この美しい風景も生物が多様にすむ海も見られなくなってしまう」と指摘。海上から初めて辺野古の海を見た代島治彦さん(56)=東京都=は「陸上から見るのとは違いとても広いと思った。基地建設を今止めないといけない」と話した。
 午後には県女性団体連絡協議会のバスに乗って31人が訪れた=写真。参加者の辺土名佐知子さん(39)=沖縄市=は「こんなきれいな場所を埋め立てるなんて政府の考えは理解ができない」と憤った。