参院選訴訟、厳しい判決に 1票格差、最高裁で弁論 


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「1票の格差」訴訟の上告審弁論のため、最高裁に入る升永英俊弁護士(前列左から3人目)らのグループ=29日午前

 昨年7月に実施された参院選の「1票の格差」が違憲かどうか争われた全国訴訟の上告審弁論は29日午後も最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)であり、原告の升永英俊弁護士らのグループが「憲法違反は明らかで、最高裁は無効判決を出す責務がある」と主張した。計16件の一審判決で「合憲」の判断は一つもなく、年内にも示される最高裁の統一判断も厳しい内容になる見通しだ。

 午後は全国の高裁・高裁支部に起こされた14件の訴訟について弁論があった。2010年参院選を「違憲状態」とした前回12年の大法廷判決後、「4増4減」の定数改正が実施されたが、原告側は不平等を訴えた。
(共同通信)