シラヒゲウニ養殖、収穫7割 組合「来年県内流通を」


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養殖したウニの味を確かめる試食会参加者ら=29日、うるま市の勝連漁協

 【うるま】県シラヒゲウニ養殖企業組合(うるま市)は29日、うるま市の勝連漁協でウニ養殖の成果報告会を開いた。2011年に組合を立ち上げ養殖を始めて以来、初の開催。

組合の金城久則事務局長は養殖施設でのふ化が順調だとし「来年は3万個の生産を目標とし、県内に流通するようにしたい」と話した。
 組合は養殖施設で育てた稚ウニを、餌となるホンダワラが豊富な勝連、与那城近海で、海底に放流する地まき式ではなく浮きいかだで育てる方法を取っている。金城事務局長は浮きいかだ式で収穫率が7割となったと説明し「費用対効果の面で成果を上げることができた」と語った。
 シラヒゲウニは県内ウニ漁業唯一の対象種だが、乱獲などにより激減。生産高はピークの1975年の年間2200トンから、2012年には27トンまで減少した。組合によると現在、ウニは100グラム当たり4千円と高騰している。県内北部の漁協では昨年から禁漁措置が続いている。