県内レンタカー10年で倍増 449社、2万4244台


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レンタカーの許可車両数と事業者数の推移

 入域観光客数の増加とともにレンタカーの需要が伸びている。2014年3月末のレンタカー許可車両数は前年度比4・8%減の2万4244台だったが、04年の約2倍となった。

14年の事業者数は04年の約3倍の449社で過去最高となった。りゅうぎん総合研究所(池端透社長)が30日に発表した調査リポート「県内におけるレンタカー需要の動向」で明らかになった。
 13年3月末のレンタカー保有者を見ると、零細規模(10台以下)が58%と最も多く、小規模(11~100台)は34%、中堅(101~1千台)は6%、大手(1001台以上保有)は2%だった。
 保有台数50台以下の事業者は全体の8割強を占めている。自動車整備工場などが代車をレンタカーに切り替えたり、給油所が格安レンタカー事業や離島の宿泊施設のレンタカー事業へ新規参入したりしていることなどが要因として挙げられる。
 04年のレンタカー許可車両数と入域観客数を100とした場合、13年のレンタカーは214となり、入域観光客数の伸び(125)を上回っている。
 一方、レンタカーの増加による課題も見られる。レンタカーなどの空港への乗り入れで空港周辺の道路交通混雑や、駐車場の不足など課題が生じている。りゅうぎん総合研究所は「今後レンタカーと公共交通機関が連携することによって、沖縄ならではの望ましい観光将来像につながるのではないか」と分析している。