エボラ熱症状、遺伝子で差 日本人研究者らマウス実験で発見


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 【ワシントン共同】エボラ出血熱のウイルスに感染すると激しい症状を示して死ぬマウスと、死なずに回復するマウスとを比べると、肝臓や脾臓で遺伝子の働きが異なっていることが分かったと、米ワシントン大の奥村敦研究員や米国立アレルギー感染症研究所のチームが米科学誌サイエンス電子版に30日発表した。
 遺伝子は血管の修復や免疫機能に関係する「Tie1」や「Tek」で、出血症状を抑える作用があるらしい。西アフリカのエボラ熱流行でも人によって出血症状に大きな差があり、個人の遺伝子の違いが一因とみられる。奥村さんは「人の症状の違いを解析する手掛かりになりそうだ」と話す。
(共同通信)