県内建設業完工高、2年連続増 1位国場組、29年連続


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2013年度県完成工事高ランキング クリックで拡大(PDFファイル9.93MB)

 東京商工リサーチ沖縄支店は31日、県建設業の2013年度完成工事高ランキング(年間10億円以上、13年4月~14年3月期)を発表した。ランク入りは前年度比5社減の141社。完工高総額は2・8%増の3293億600万円で2年連続で増加した。

対象全社の実質成長率は0・5ポイント増のプラス6・1%となった。1位は国場組の200億1500万円で29年連続でトップを堅持した。
 公共事業に支えられて伸びたほか、保育園やホテル、オフィスビル、住宅建設などの民間需要も押し上げた。商工リサーチは「業界の利益率も若干良くなってきている。公共落札率も上がっている。増収企業が増え、許可業者数も過去最少の前年から増加に転じてきており底を打ちつつある。次年度は、公共の増加が丸々業績に反映するとみられるが、住宅着工申請も落ち着いてきて、若干不透明感が残る」と分析している。
 県建設業許可業者数は4651社で過去最少の前年度から増えた。ランク入りの141社は許可業者の3・0%。そのうち県指名特A業者が71社、電気・管・機械器具・鋼構造物の設備業者は33社、内装・建具・防水・塗装・型枠の専門業者は11社。
 増収企業は97社で全体の68・8%を占め、前年度を5・8ポイント上回った。
 上位10社は5年連続で同じ企業が占めた。10社合計の完工高は0・3%減の985億6千万円となった。完工高全体に占める割合は1・0ポイント減の29・9%。