沖電、純益23%減 14年4~9月連結決算


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沖縄電力の4~9月連結業績

 沖縄電力(大嶺満社長)は31日、2014年4~9月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比3・8%増の981億3100万円、経常利益は25・9%減の69億7400万円、純利益は23・2%減の52億6200万円となった。本業のもうけを示す営業利益は25・5%減の79億2800万円で、4~9月期としては2年連続の増収減益となった。

 燃料費調整制度の影響などによる電灯電力料の増加で売り上げ高は増加したが、太陽光発電などの再生可能エネルギー買い取り量の増加による他社購入電力の増加などが影響した。中間配当金は1株当たり30円。
 販売電力量は全体で1・5%減の40億2200万キロワット時だった。電灯、電力とも新規顧客は増えたものの、台風の影響や前年と比べ気温が低めに推移したことによる需要減により前年同期を下回った。
 単体は売上高が3・3%増の950億円、経常利益が27・9%減の68億700万円、純利益が25・5%減の52億3500万円だった。経常費用は6・8%増。牧港火力発電所の5~8号機の廃止に伴う固定資産の除却費や太陽光発電による他社電力購入料の増加などが影響し、全体を押し上げた。
 15年3月期の連結業績予想は円安に伴う燃料費の増加や燃料費調整制度の影響による電灯電力料の減少などを予測し、売上高が7月発表の予想から8億円下方修正し1852億円とした。経常利益は10億円下方修正の75億円、経常利益は5億円下方修正の58億円、純利益は4億円下方修正し、43億円とした。
 会見で大嶺社長は「円安による燃料費の増加や太陽光発電の買い取りなどで、収支は厳しくなると認識している」と、継続したコスト削減の取り組みを強調した。