ロバートさん、米軍広報に 「ポップンロール・ステーション」で人気


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ロバート・パーディーさん

 1980年代から県内のラジオやテレビで活躍したロバート・パーディーさん(49)=うるま市=は現在、在沖米海軍艦隊活動司令部の広報・報道部長を務めている。
 ロバートさんは、85年4月から2001年3月にかけて放送されたFM沖縄の人気番組「ポップンロール・ステーション」で、DJ「ロバート&シェリー」の1人として人気を集めた。

 米空軍人でテネシー州出身の父、うるま市出身の母を持つ。県内でタレントとして活動するきっかけは、知人の推薦で「ポップン-」の面接を受けたことだった。以来、主に火、木、金曜日の午後7時から9時まで、コンビを組むシェリーさんと共に軽快なトークを繰り広げ、リスナーを楽しませてきた。
 90年代は県出身のミュージシャンや沖縄音楽が全国的に注目が集まり始めた時代。BEGINやKiroro、MONGOL800など、いまでは全国で活躍する県出身ミュージシャンも若手の注目株としてゲスト出演した。
 「あの2時間を一番楽しんでいたのは、リスナーよりも僕とシェリーかもしれない。寄せられる悩み事や笑い話を共有し、まるで目の前にリスナーが存在するかのようだった。ミュージシャンも含め、沖縄の才能を感じていた」
 番組終了後もイベントの司会などで活躍し、現在は在沖米海軍の所属。終戦直後に食糧難に陥った沖縄にハワイから豚550頭を送り届けた県系移民の子孫が2日から来沖するため、その受け入れ準備を進めている。
 4日は、ハワイから沖縄へ豚を届けた県系移民の船が到着したホワイトビーチを子孫が訪れ、歓迎会も開催する。贈った移民に感謝しようと、BEGINはハワイに楽器550本を贈る活動「豚の音(おん)がえし」を進める。この活動を通じ、初めて豚の物語を知ったというロバートさんは「多くの米国人もこの物語を知ってほしい」と願った。