恩納村誌自然編が完成 貴重写真、基地植生も


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完成した恩納村誌第1巻自然編と添付された地質図と植生図=10月28日、恩納村立博物館

 【恩納】恩納村誌第1巻の自然編がこのほど完成し、10月28日に村コミュニティーセンターで報告会と祝賀会が開かれた。集まった関係者は、村内の自然の記録が盛り込まれた村誌の完成を喜んだ。

 自然編の編さんは2008年から始まり、14年3月に完成した。村の地質、植物、動物の3章で構成され、全573ページ。瀬良垣でのベニアジサシの繁殖や、雌雄ペアでの観察が珍しいツシマトリノフンダマシのペアなど貴重な写真もカラーで掲載している。地質図や植生図なども資料として添付。基地内の植生や地質も立ち入り調査や航空写真を基に作成した。村内の散策ポイントも紹介している。
 村誌は村内の学校や図書館などのほか、県内各地の図書館などでも読むことができる。村誌編さん室の町田真理子さんは「恩納村といえば海のイメージがあると思うが、山も自然がいっぱいある。自然の豊かさを再認識してほしい」と話した。