県内学生団体「15の島立ち」支援 進学相談、無料誌も発行


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ネットを通じて活動資金を募っている「学生+」の上原優花さんと西原あゆみさん(左から)=10月29日、那覇市の琉球新報社

 【南部】進学のために10代で島を離れなければならない県内離島の中高生への自立支援を行う学生団体「学生+(ガクセイプラス)」(玉城征也代表)が、インターネットを通じて寄付を集めるクラウドファンディングで活動資金を募っている。メンバーの上原優花さん(沖縄大2年)は「寄付するかどうかにかかわらず、島の若者を応援する活動があることを多くの人に知ってもらいたい」と呼び掛けている。

 2010年発足の学生プラスは大学の枠を超えて県内の大学生が参加し、手作りで運営する。進学のため島を旅立つ若者の不安や悩みを支援しようと、高校のない島々を中心にメンバーが出向き、進学相談や将来の目標などを語り合う。粟国島では年3回の交流事業が定着している。
 このほか、本島の高校に進学した離島出身者のサポート事業や、卒業シーズンに各校に配布するフリーマガジン「15の春を迎えるみなさんへ」の発刊など活動範囲を広げている。
 自身も石垣島出身の西原あゆみさん(沖縄大2年)は「島ではなかなか触れ合う機会がない大学生と知り合うことで視野が広がるはず。交流は私たち大学生の成長にもなっている」と語る。
 今回の資金募集は、沖縄の課題解決や人材育成に取り組む団体にスマートフォンなどから寄付できるモバイルサイト「琉球Aid(エイド)」との連携企画で、11月10日までに12万円を集めることを目標にしている。琉球Aidのウェブサイトhttp://ryukyu-aid.jpに学生プラスの特設ページを設けている。