渡嘉敷商工会女性部「むらさき黒米味噌」特別賞 新たな島特産に意欲


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県産業まつりに新製品「むらさき黒米みそ」を出品し、審査員特別賞の表彰を受けた国吉佳奈子部長(左)、古波蔵光子部員=渡嘉敷村商工会事務所

 【渡嘉敷】渡嘉敷村商工会(新垣徹会長)は、同女性部(国吉佳奈子部長)が開発した島特産の新製品「むらさき黒米味噌」を、10月24日~26日に開催された県産業まつりに出品し、第17回商工会特産品フェア「ありんくりん市」で、優れたものとして認められた。県商工会連合会照屋義実会長から審査員特別賞として国吉部長が表彰された。

 村商工会女性部では、村の特産品不足を少しでも改善しようと、かつて島で作られていた「渡嘉敷みそ」に着目、島の先輩や関係者らの協力を得て研究を重ねた。
 商品化に向けて、島に伝わる伝統の手法に新しいアイデアを取り入れ、原料には島で取れた古代米「紫黒米」をふんだんに使い、試行錯誤を繰り返しながら開発を進めてきた。味に納得のいく風味豊かな安心・安全でおいしい無添加の手作りみそ、「むらさき黒米味噌」を完成させた。
 国吉部長は「数人で勉強会を重ね、手作業で作り始めた。豆つぶしに手間がかかり、温度管理に苦労した。当初は2月のとかしきマラソン会場に油みそとして出品して好評を得た。これを機に本格的に取り組んだ。今後はこのみそを利用した菓子など新たな加工品を開発したい」と意気込みを語った。「むらさき黒米味噌」の問い合わせは渡嘉敷村商工会(電話)098(987)2430。(米田英明通信員)