障がい者の権利学ぶ ピープルファースト大会in沖縄


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障がい者の権利について学ぶ参加者=1日、那覇市の県市町村自治会館

 障がい者の自立した生活や社会参加の在り方を交流によって学ぶ「第20回ピープルファースト大会in沖縄」(同実行委主催)が1日、那覇市の県市町村自治会館で始まった。2日まで。障がいのある当事者や支援者ら県内外から500人超が参加し、各地の実践報告から障がい者の権利、当事者運動について学んだ。

 「ピープルファースト」は、1973年米国で知的障がいのある当事者が「知的障がい者」とレッテルを貼られることがどんなに嫌かということを話し合い、「私たちは『障がい者』である前に人間だ」と言ったのがきっかけで始まった当事者運動。開会式で大川創(はじめ)実行委員長は「国や県が条例や条約などをつくっているが、まだ知られていない。この大会を機に知ってもらいたい」と開会宣言した。
 ピープルファースト北海道の土本秋夫さんは「障がい者の仲間たちが声を出して長いことかかって権利条約になった。誰かが与えてできたのではない。どこで暮らすか、誰と生活するか私たちは選んで決めることができる」と障害者権利条約や権利について話した。そのほか、千葉県の虐待死亡事件や東日本大震災3年後の生活状況、沖縄の共生社会条例について報告があった。