温室ガス排出「今世紀末ゼロに」 深刻な悪影響とIPCC報告書


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 【コペンハーゲン共同】国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2日、地球温暖化の深刻な悪影響を避けるために、今世紀末に温室効果ガスの排出量をほぼゼロにする必要があると指摘した統合報告書を発表した。報告書の改訂は7年ぶり。

 今の排出が続けば、グリーンランドの氷床が千年以上かけて解け、海面が7メートル上昇するような「不可逆的な悪影響」をもたらす恐れがあるとして、早急な対策強化を求めた。
 また2020年以降の温暖化対策の新国際枠組みづくりで焦点となる排出削減水準に関連し、許される二酸化炭素(CO2)排出量は累積であと1兆トンと、上限を初めて示した。
(共同通信)