米軍機墜落 必ず教えて 宮森630会、うるま市小中に資料贈る


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謝敷久武教育長(右から2人目)を通じて市内の小中学校に資料集を寄贈した石川・宮森630会の関係者=10日、うるま市勝連の教育委員会

 【うるま】NPO法人石川・宮森630会の久高政治事務局長らは10日、うるま市教育委員会に謝敷久武教育長らを訪れ、市内の小中学校の平和教育で1959年の宮森小米軍ジェット機墜落事故の歴史を積極的に伝えることを要請した。事故当時の新聞記事などを集めた資料集を市内の小中学校に贈呈した。

 会はNPO法人りんく・いしかわと共同で実施している子どもたちの劇団「石川ひまわりキッズシアター」でギターやベース、ドラムを演奏するバンドメンバーを市内の中高生から広く募集することも呼び掛けた。
 市内の小中学校の平和教育について久高事務局長は「会ができて5年がたち、映画『ひまわり』の効果もあって県外の修学旅行生や県内の学校の講演依頼も増えてきた。教育委員会と連携して市内の活動も活性化したい」と話した。
 嘉手苅弘美指導部長は「市では平和、人権、道徳教育を一緒に行い、地域の題材や人材を活用するようにしている。地域の素材として宮森で起きたことを周知していきたい」と語った。