3氏、決意新た 東京で沖縄文化協会賞授賞式


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沖縄文化協会賞を受賞した(右から)小松寛氏、世良利和氏、本永清氏=22日、東京都新宿区の早稲田大学

 【東京】沖縄学の優れた研究活動を対象とした第36回沖縄文化協会賞の授賞式が22日、早稲田大学であり、同協会の波照間永吉会長が受賞者3人に賞状などを贈った。

 受賞者は比嘉春潮賞(歴史・民俗)に日本学術振興会特別研究員の小松寛氏(33)=東京都在住、仲原善忠賞(文学・芸能)に岡山理科大学非常勤講師の世良利和氏(57)=岡山県在住、金城朝永賞(言語・人類)に琉球大学非常勤講師の本永清氏(66)=宜野湾市在住。
 「戦後沖縄における帰属論争と民族意識-日本復帰と反復帰」の出版など復帰問題をテーマに研究したことが評価された小松氏は「受賞を励みに、これからも研さんを積んでいきたい」と力強く語った。
 「沖縄映画」というジャンルを確立して近代沖縄映画研究の基礎を築いたことが評価された世良氏は「賞をきっかけに、沖縄映画研究が盛んになることに期待したい」と喜んだ。
 宮古島市の市史編さんなど宮古の民俗研究に貢献したことが評価された本永氏は「素晴らしい賞を頂き、うれしい。今後も記録していきたい」と笑顔で語った。